既存の建物に自動火災報知設備を新規に設置してみた!【費用と相場、施工内容について】

既存の建物に自動火災報知設備を新規に設置してみた!【費用と相場、施工内容について】

スイッチ注意

今回のミッションは鉄骨3階建ての既存建物に自動火災報知設備を新規に取り付けるという作業になります。

弊社は年間数多くの消防設備新設設置工事、既設改修工事を請け負っております。その中でも特に多い設備が自動火災報知設備になります。

火災報知器は数ある消防設備の中でも設置義務にかかる場合が多く、間仕切り変更による移設や増設工事が発生することが多々あります。

今回のご依頼は「特定一階段防火対象物に該当し消防署より設置命令が下された」というお客様からのご相談により弊社で施工させていただきました。

弊社の売りである「配線を埋め込むこと」へのこだわりも気に入っていただけて非常にうれしく思っております。

自動火災報知設備新設工事が必要になる場合について

自動火災報知設備は建物の用途と延面積により法令により設置が義務図蹴られています。2001年に発生した歌舞伎町ビル火災により消防設備の設置基準が強化され、新規基準に該当する建物に次々と設備が装備されていきました。

新基準では、下記のいずれもの条件に該当する場合に自動火災報知設備が必要であるというもので、【特定一階段防火対象物】と呼ばれています。

  • 地下、3階以上に不特定多数が出入りする用途が入居するもの
  • 屋内階段が1系統のもの(屋外階段は含まない)

特定一階段防火対象物
不特定多数の方が自由に出入りできる用途【劇場、遊技場、飲食店、物販、ホテル、病院、スーパー銭湯等】が地下または3階以上に入居している物件で、屋内階段が1系統しか無いものをいいます。 特定一階段等防火対象物に該当すると面積に関係なく建物全体に自動火災報知設備が必要になります。

今までは地下や3階以上に事務所や住居として使用していたが、物販や飲食店、宿泊所などの用途に変更してしようする場合に、新規設置が必要になってしまうということが発生します。今回の依頼も用途が変わることにより設置が必要となりました。

実際に作業をしてみる

点検口を作る

配線をする前に目立たない所に点検口を設置します。
点検口は押入れ、クローゼットなど普段目に触れることがないところに設置します。

火災報知器工事点検口画像

さあ、できました。配線を入れていきます。

天井内に配線を入れる

自動火災報知設備は無線式の製品も出てきましたが、機器の価格がまだまだ高価で一般的ではありません。無線式の自動火災報知設備でも一部配線が必要になるので

すでに完成している建物に配線を入れていきます。
使える穴は全て使います。どんな小さい穴でもなんでも使います。
露出は我々の達成感を著しく低下させるので配線は最大限埋め込みます。

とにかく埋め込め!!が私達のポリシーなのです。
きれいに仕上がれば気持ちいいいですしね。そんな埋め込むのが大好きメンツで配線工事を実施していきます。

器具を設置する予定の場所も予め開口をしその穴を利用して配線を入れていきます。建物の構造にもよりますがうまいこと順調に進みました。
木造の場合は天井内部にグラスウールが敷き詰めてあったりするので配線を入れていくのが難しくなったりしますが、今回は鉄骨造のためスルスルと配線ができました。

機器を設置していく

火災報知器の施工画像

壁には下地があり、うまく避けて開口を空けていきます。下地の間隔が狭いと機器の埋め込みができず露出型ボックスなどを取り付けて設置することになります。露出ボックスは厚みがあるので多少壁より出っ張り見栄えもよくありません。私達は少しでも見栄えを良くするよう必死で埋め込んでききます。

見栄えは埋め込んだほうがきれいになりますね。

火災受信機を設置する

火災受信機は屋外に設置することになりました。
屋外と言っても屋根があるため雨に濡れることはありませんが、念の為防水仕様の屋外用ボックスを設けます。

火災報知器設置画像

火災受信機配線も全て埋設配線で実施!

誘導灯・非常照明を設置する

自動火災報知設備とは別に誘導灯、非常照明を設置します。
誘導灯も同じように埋設配線をしていきます。

誘導灯を埋設配線
誘導灯も埋め込み配線
非常灯を埋設配線
非常照明も埋め込み!奥側の煙感知器も埋め込み!

費用と相場について

新規に自動火災報知設備を設置する費用につきましては、建物構造、階高、面積、配線の遠いしやすさ等の条件を総合的に考慮したお見積を提示させていただいております。それらを前提とし100万円~150万円程に収まる具合です。小規模ですと100万円以下でも十分施工できる場合もあります。

弊社の施工にご興味がございましたらご遠慮なくお見積ご依頼お待ちしております。

弊社の過去自火報施工実施例

弊社は過去何度も既存物件の自動火災報知設備設置工事を承ってきました。その中の一例を当ブログに掲載しており、よろしければ参考にしていたけますと嬉しく思います。

 

まとめ

今回は100%埋設配線で工事完了できました。
鉄骨、RC造は比較的埋設が可能ですが、木造は少し難易度が高くなります。

弊社は建物の構造体に影響のないよう、貫通、開口箇所を最小限にとどめ、綺麗な仕上げにこだわり施工をいたします。自火報工事についてお困りな方がいらっしゃいましたら是非ともタイムラン防災へお問合せください。

参考:消防法施施行令

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