海外の消防設備 南アフリカ共和国編

海外の消防設備 南アフリカ共和国編
海外の消防設備

南アフリカ共和国はアフリカ大陸最南端の国であります。 記憶に新しい2015年に開催されたラグビーワールドカップでは、格上の国々をバッタバッタと下し多くの人々を感動させた大変記憶に残る大会であります。

日本からの直行便はなく各々の地で経由する必要があります。 シンガポール、バンコク、香港等の東南アジア経由、ドバイ、イスタンブール等の中等経由、ヨーロッパ主要国を経由する方法があります。最速で行く場合はより直線的に飛ぶことができる東南アジア経由が選ばれています。

ということで、今回は南アフリカ共和国の消防設備について書いていきたいと思います。

消火栓

消火栓ホースリール
消火栓ホースと警報設備

露出された消火栓設備になります。左側には警報設備の押し釦とサイレンなのか表示灯なのか不明ですが警報設備用のパーツが設置されています。日本式の消火栓の場合は警報設備の押し釦を押すことで消火栓用のポンプが起動する仕組みになってます。ここについている押し釦が消火栓ポンプを起動させるかどうかは不明です。

消火栓の上にはピクトグラム表示があります。消火器と消火栓ホースはわかりますが矢印の意味がいまいちわかりません。誘導標識なのか消火器、消火栓がある場所を示しているのかがわかりませんでした。

ホースリースカバー

別の消火栓を見てみるとまた同じようなピクトグラム表示です。下矢印は『ここに消火栓がありますよ』といった表示なのかもしれません。

消火栓リールと消火器にカバーが掛けてあります。日本の場合はホースは格納ボックスにしまってあるのでこのようなカバーをかけることはありません。というか見たことがありません。消火器カバーはプラスチック製の製品が消火器メーカーから製品化されていて弊社でもよく使っています。

誘導標識・その他標識

誘導標識
誘導標識から各種ピクトグラム

消防各種のピクトグラムがドアの上にかられています。避難口、ベル、消火栓、消火器ということが分かりやすく示されています。この標識はとくに蓄光タイプというわけではないようです。

日本ではこのように通路に表示するものは『誘導灯』のみです。避難口誘導灯か通路誘導灯が設置されます。消火器や消火栓ホースは表示の対象になっていません。

消火器

の南アフリカ消火器
南アフリカの会社の消火器

オールファイア&マリーンサービスと書かれています。1978年創業のケープタウンにある消火器、消火設備の会社のようです。

圧力ゲージが付いているので蓄圧式ということがわかります。外観はほとんど日本の消火器と変わりません。消火器は消火薬剤と圧力が消火器に内蔵されている仕組みのため基本的の構造は同じであります。A火災、B火災、C火災の記述があり、使用方法の記述があります。

警報フラッシュ

火災フラッシュ
アバウトな塗装で許させるところも外のよいところなのかもしれません

警報用のフラッシュでしょうか。海外の消防設備では火災をフラッシュにて周知させるものをよく見ます。対して日本の設備ではフラッシュ単体を設置することはレアケースです。日本では聴力障害の方が使用する施設で火災報知設備の地区音響(ベルやサイレン)と同時にこのようなフラッシュで火災を知らせる『光警報』を設置する場合がありますが通常の建物での設置は基本的にはありません。

日本火災報知機工業会のアンケート調査によると、音響警報と光警報が同時に作動することで火災周知率が向上したという調査データがあります。様々な人が使用するような施設の場合は光警報があるとより安全な施設運営が可能になることでしょう。

警報方式
火災報知器工業会ホームページより

スプリンクラー

海外のアラーム弁

ガラス張りの扉に設置されているアラーム弁と思われる配管です。この弁はスプリンクラーをフロアや、各エリアごとに警戒する場合、そのエリアにつき1台設置します。配管内部の圧力が動いた場所を特定することができたり、該当エリアを工事する場合、このアラーム弁でバルブを締めたり、水を抜くことでエリア内部の配管工事ができるようになります。バルブを簡単に開閉できないようにチェーンでロックされています。

圧力ゲージを見てみるとしっかりと加圧されていることがわかります。中央のメイン配管の2つのゲージは同じ圧力で保たれています。ということはアラーム弁の一次側と2次側の圧力が同一でしっかりと設備が機能しているということがわかります。

さいごに

ということで南アフリカの設備は以上であります。
ありがとうございましたm(_ _)m

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