非常放送設備の紹介・アンプ実機による作動内容と使い方

非常放送設備の紹介・アンプ実機による作動内容と使い方

この度ワタクシどもタイムラン防災では、試験、実験に使用する目的で非常放送設備を購入いたしました。これを期に非常放送設備がどのように作動し使用するのかについて、少しではありますがご簡単に紹介させていただこうと思います。

非常放送設備や自動火災報知設備の制御盤はビルの裏方の方々でない限り見ることはないでしょう。消防設備は建物を使用する皆様が安心・安全に使用できるよう様々な設備が設置されています。火災が起こったら作動する火災感知器・火災・地震を周知させる放送設備や非常ベル・又は消火設備である消火栓やスプリンクラーが有名です。

また、非常放送は消防設備の警報設備にカテゴライズされ、工事には消防設備士甲種4類、点検整備には乙種4類または第2種消防設備士点検資格者が必要になります。

起動方法は自動か手動 の2つ

非常放送の起動は2パターンあります。まず1つ目が『自動火災報知設備連動の自動起動』・2つ目は『手動による起動』です。

自動で起動 自火報の火災感知器が作動・スプリンクラーが作動
手動で起動 手動起動ボタン押す・自火報の発信機を押す

自動起動は、自動火災報知設備の火災感知器が作動し、火災信号を非常放送側に送ることで放送設備でサイレンや音声警報を鳴らすことができます。放送設備と連動しない場合は自動火災報知設備の非常ベル(地区音響ベル)が鳴り響きます。

対して手動起動は『非常放送アンプ』の真ん中に設置している起動ボタン(赤ボタン)を押すことで起動することができます。赤ボタンを押し回別選択ボタンを押すことで警報サイレンを手動で鳴らすことができます。プログラムを組めば回別選択ボタンを押さないでいきなり放送を開始可能になります。

自火報連動の自動起動

自動起動の場合、まず火災感知器が作動します。火災感知器作動ごは下記の順序で放送設備に伝達します。

  1. 火災感知器が作動する
  2. 火災受信機により感知器のエリアや場所を特定
  3. 火災信号や火災エリア識別信号を非常放送設備に送る
  4. 非常放送設備が自動起動し火災警報や火災エリア放送を鳴らす

火災受信機との連携でエリア信号を送ることで放送設備側でどこが作動したかスピーカーで案内してくれます。在館者は放送に従って行動することになります。

火災放送第1報

第1報は火災と断定する前に案内される放送です。感知器が作動したけれどまだ火災と決まったわけではないので、係員が確認して火災か非火災かを判断しましょうという目的です。放送内容は、

『キーンコーン・キーンコーン・キーンコーン』
『只今、3階の火災感知器が作動しました』
『係員が確認しておりますので次の放送にご注意ください』

繰り返し

といった具合です。確認した係員が火災と断定することで次のステップに進みます。

火災断定放送

係員により火災断定された場合は放送アンプの『火災ボタン』『非火災ボタン』を押すことで断定するか否かを選択します。今回は断定されたということなので火災ボタンを押します。すると下記の内容の放送に切り替わります。

 『キーンコーン・キーンコーン・キーンコーン』 
『火事です・火事です』
『火災が発生しました』
『落ち着いて避難してください』

繰り返し

この放送が流れたら避難を開始することが必要になります。また、第一報から自動的に火災断定モードに切り替わることもあります。どのようなケースかと言うと、、

火災信号を受信した 発信機・スプリンクラーが作動
2系統の火災信号を受信 1個目の感知器と別警戒区域の感知器が作動
一定時間経過(設定値) 0~5分 5分以上は消防署の確認が必要

といった具合であります。火災断定放送については放送本体の内部設定で第一報に変えることができるので物件に応じて設定・選択されています。

また第一報から一定の時間が経過した場合でも火災断定放送に切り替わります。一定の時間とは『0分から5分』に設定します。5分以上の場合は管轄消防署に確認することが必要になります。

非火災の場合の処理

機械の不具合やいたずらで発信機(押し釦)が押されてしまったという場合は非火災処理を行います。その場合は『非火災ボタン』を押せば自動的に火災では無い旨の放送を自動音声で案内してくれます。

 キーンコーン・キーンコーン・キーンコーン』 
『先程の火災感知器の作動は確認の結果異常がありませんでした』
『ご安心ください』

自動音声ではなく肉声でも可能です。その場合は、取り付けられている放送マイクを握ることにより自動音声が止まり優先して肉声放送に切り替わります。

案内放送が終われば最後に『復旧操作』を行えばもとの状態に戻すことができます。

地震放送

最近の非常放送は地震放送が追加されています。地震センサーが働くと非常放送設備に信号が送られ館内におなじみの不気味なチャイムと自動音声で地震放送が流れます。地震放送中はマイクの放送ができない仕様になっています。

放送内容

『不気味なチャイム×2』
『地震です 落ち着いて身を守ってください』

復旧と復旧しない場合

復旧ボタンを押せば設備は元通りに戻すことができます。それでも復旧しないというような場合は『非常放送本体』に火災信号が入力されっぱなしになっているので、まず入力信号を停止させる必要があります。そのためには火災受信機を復旧させる必要がありますので、火災受信機側で復旧操作を行ってから放送設備で復旧を行います。

それでも復旧しないとき

それでも復旧しないような場合は下記の症状が考えられます

  • 自火報の発信機がおされたまま
  • スプリンクラーが起動したまま
  • 感知器が壊れて復旧しない
  • 火災受信機の故障(確率小)
  • 放送アンプの故障(確率小)

これらを確認します。各々の復旧操作ができないような場合は、火災受信機の『非常放送連動停止』スイッチを押し復旧してから、放送アンプのを復旧します。非情報連動停止は自火報からの信号を強制的に遮断する仕組みで、メンテナンス時に使用されるボタンです。この状態は火災が起こっても自動放送が不可になるため直ちに壊れて復旧しない設備を改修し復旧させる必要があります。

参考記事:自火報・発信機の復旧方法とあれこれ
参考記事:火災報知器の誤作動よくある原因【非火災報】

参考記事:消防点検後の受信機復旧を忘れずに

非常放送設備を作動させてみた!!【動画】

まとめ

  • 非常放送の起動は自動・手動の2通り
  • 自動は自動火災報知設備・スプリンクラー起動による
  • 放送第一報放送と火災断定放送がある
  • 第一報は機器の誤作動・いたずらを考慮している
  • 火災断定放送は自動と手動がある
  • 問題なければ復旧操作を行う

ざっくりですが概要について書かせていただきました。非常放送について知っていただくきっかけになればいいなと思っております。。

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