屋内消火栓は大きく分けて『1号消火栓』『2号消火栓』の2タイプが存在しています。ものすごく簡単に言えば放水量が異なり、1号は2号よりも放水量が大きく性能が高いといえます。 1号、2号の2種類の他に『易操作1号消火栓』『広範囲型2号消火栓』がラインナップに加わりました。さらに、水源工事やポンプなどの設置が不要な『パッケージ型消火設備』も追加されています。 今回は簡単にそれぞれの違いについて書いていき […]
屋内消火栓を設置するかどうかは、建物の構造と面積の組み合わせで決めていきます。まず、建物の構造を3種類に分け、種類ごとに設定されている面積以上かどうかで必要か不要かを判定していきます。 地下や無窓階、4階以上の階はその他の階と異なり、消火活動がより困難になります。このような場合ではさらに面積基準が一般階よりも厳しめに設定されています。では簡単に書いていきます。 屋内消火栓を設置する 建物の構造を確 […]
屋内消火栓の代替設備としてパッケージ型消火設備を使用することがあります。パッケージ型を設置することができれば、本来屋内消火栓に必要な水源、ポンプユニット、配管類、消火栓BOX、ホース、ノズルなどの必要な部品が1つのBOXに組み込まれているため、大幅に費用を抑えることができます。 ただ、この消火設備はどこでも設置できるというものではなく、設置及び維持に関する技術上の要件に適合してなければ使用できませ […]
自動火災報知設備の地区音響ベルと発信機の設置基準について書いていきたいと思います。発信機は手動式の火災感知器で、人間が人為的に押すことで火災信号を火災受信機に伝達します。信号を受け取った火災受信機から地区音響装置へ電送しベルを鳴動させます。 地区音響ベルは火災感知器が作動したときに火災を在館者に知らせるために鳴動させる装置です。非ベルや地区ベルと言ったりします。これらの装置には明確な設置基準があり […]
自動火災報知設備が作動した際、非常ベル(地区音響装置)が鳴動します。鳴動方法については2種類あり『一斉鳴動』と『区分鳴動』があります。消防設備士4類の試験にも出てくるので要チェック項目であります。 一斉鳴動は、防火対象物に設置してある非常ベルが一斉に鳴る方式で、区分鳴動は、初期鳴動のエリア区分を限定し、一定時間が経過すると、全館一斉鳴動に切り替わる方式です。 区分鳴動では、火災信号を受信したエリア […]
建物は火災や地震などの災害時に、使用する人々が安全に避難できるように設計されています。その主となるものが地上への『直通階段』になります。一定の条件や規模の建物になると地上へ通ずる直通階段が2系統必要になります。どのような場合に2つの直通階段が必用になるのでしょうか。 まずは法令の条文『建築基準法施行令112条』です。121条は2方向避難についての決まりごとが書かれています。 2系統の直通避難階段が […]
自衛消防組織とは、不特定多数の方々が使用する用途で、大規模の防火対象物には自衛消防組織を設置することが義務付けられています。防災管理者を中心に、初期消火班、避難誘導班、応急救護班、通報連絡班にわかれそれぞれの任務を行います。 それぞれの防災組織が消防計画に定めてあるとおり、『初期消火活動』『消防機関への通報』『在館者の避難誘導』『火災、地震、その他災害の被害の軽減のための業務』を行います。 自衛消 […]
消防署の立入検査・査察では、火災予防のための消防関係法令が適正に守られているかどうかを確認します。もしも適正に運用されていない場合は不備事項としてあげられ、すみやかに是正する必要があります。 法令違反に多いものは、防火管理者未選任、消防計画未作成、法令点検未実施、避難通路物品障害、火気設備の設置不備などが挙げられます。 違反をそのままにしておくとホームページ上で物件や違反内容を公表されることがあり […]
消防関連の法定点検は主に2つあります。一つは消防設備点検、もう一つは防火対象物点検です。消防設備点検は施設内の消防設備が確実に作動するかの点検で、防火対象物点検は防火管理体系の維持管理、火災予防における消防設備以外の点検です。 この防火対象物点検は全ての建物が該当するわけではなく、比較的火災の被害が大きくなることが想定される物に点検義務が課せられています。例えば、収容人員が300人を超えるような建 […]
自動火災報知設備の火災感知器を設置する場合は感知区域についての決まり事があります。感知区域とは感知器が警戒できる区域の条件を言います。例えば、構造物の梁や垂れ壁があった場合、梁(はり)や垂れ壁の高さが基準値よりも大きい場合は、その区画が感知区域になり、区域外はまた別の感知区域になります。 感知区域は設置する火災感知器によって数値が異なっています。煙感知器の場合は梁下600ミリ、熱感知器の場合は梁下 […]