消火栓用のホースは製造年より10年を経過したものについて耐圧試験をする必要があります。消火栓ホースと言っても保型ホースは除かれます。保型ホースというのは円筒上に保型されているホースで、易操作性消火栓・補助散水栓に使用されているものです。
耐圧試験はホース専用の耐圧試験機を使用してホースの両端部の金属カシメ部分、金具継ぎ目から漏れが無いことを確認します。漏れが無ければ更に3年後に再度耐圧試験を行います。※連結送水管の耐圧試験と同じ基準となります。
②前回の耐圧試験から3年が経過し耐圧試験を実施
②の繰り返し
※連結送水管の耐圧試験と同じ基準です
また、耐圧試験を行わず新品に交換するという方法もあります。新品に交換した場合は新しいホースの製造年度より10年経過後に耐圧試験が必要になります。
耐圧試験か交換か?
お客様よりどちらが良いのかを聞かれることがあります。正直お客様の考え方次第のためどちらでも良いかと思っておりますが、場合によっては交換したほうが安くなるという場合があるので交換するというお客様の割合が多いというのが現状です。
漏れがあったら耐圧試験費用をロスする
耐圧試験は専用の耐圧試験機を現場に持ち込み消火栓一つ一つ回っていきます。消火栓箱には大抵ホースが2本格納されています。ホースの両端に加圧していきます。終わったら次といった具合で検査を行います。
このような作業を行いますためどこの業者でも試験費用がかかることになるでしょう。もしも試験費用を払っているのに漏れが見つかってしまった場合はホースを修理するか新品に交換する必要が出てきます。またまた修理、交換で費用が発生してしまいます。
漏れるくらいなら最初から交換しておけばよかったという、『漏れる派』には交換をオススメし、いやいや漏れないでしょう。という『漏れない派』には耐圧試験をオススメいたします。
交換よりも耐圧試験のほうが一般的に安い
耐圧試験費用は業者よりけりなので価格についてはなんとも言えませんが、ホース交換よりも耐圧試験のほうが一般的に考えて安くなることでしょう。
今期は他用途で予算を使うので改修には回せない、ということも十分想定できます。なので耐圧試験を行い、ホース交換を3年後に繰り越すというやり方をとると言った方法もあります。その時々に応じて良い選択をしていただくと良いかと思います。
ただ、ホースの設置本数が少ない場合は耐圧試験費用のほうが割高になることがあるので交換をオススメしております。
まとめ
- ホースは製造年度より10年が経過したら耐圧試験が必要になる
- 1度目の耐圧試験から3年毎に耐圧試験を実施する
- 試験時に漏れがあったら修理または交換が必要になる
- 耐圧試験か交換かはその時々に応じて決めていただくと良いかと思います