トイレでタバコを吸ったらどうなるか?【自動火災報知設備】

トイレでタバコを吸ったらどうなるか?【自動火災報知設備】

さまざまな施設、店舗で『トイレたばこを吸わないでください!!』といった案内板を見かけることがあります。続けて『火災報知器が作動します!!』と書かれていますが、実際に火災感知器が作動するのか質問されることがあります。答えは『作動するかもしれないし、しないかもしれない』になります。※航空機は絶対にダメです。

なぜかというと実際に感知器が設置されているかどうか不明であるし、設置されていたとしても通常トイレで使用される感知器は熱感知器なので(一概に言えない)、煙で発報するということが考えにくいからであります。だからといって安心しないでください。炎感知器が設置されていたり、煙感知器があるかもしれません。

トイレの感知器

トイレは火災感知器を省略できる

定温式画像
定温式スポット型感知器

トイレは火災感知器の設置が省略できるため、取り付けられていないことがあります。省略をせず設置することになった場合は『定温式スポット型熱感知器防水型』を使用することが一般的であると考えます。トイレは水気の多い場所に該当するため防水タイプの火災感知器を選択します。

まれに煙感知器が設置されていることもあるでしょう。湿気で感知器がやられる可能性がありますが。。。実際トイレにどのような感知器が設置されているかはその場に行ってみなければ分からないため、決められた喫煙コーナーで煙をたのしむことをオススメいたします。

トイレの清掃用具用シンク【SK・スロップシンク】には感知器が必要になります。また、温風便座や手洗い用の乾燥機などの機器の合計が2KWを超える場合には感知器を設置することがあります。

炎感知器が設置されているケースがある

炎センサー
炎に反応するセンサー

炎感知器は紫外線・赤外線に感知し火災信号を発信する感知器になります。ワタクシは職業柄いろいろと、どこにどのような感知器が設置されているか見ることが多いです。特に『トイレでタバコを吸うと感知器が作動~』という文言を見つけては火災感知器を探してしまいます。

警告文に書いてあっても実際に設置がないことも、煙感知器や炎感知器が設置されているという場合もあります。近くにタバコを吸える場所が少なくなり愛煙家の方々は苦労が多いと思いますが、タバコは決められた場所で楽しむことをオススメいたします。

航空機のトイレで喫煙は厳禁

ボーイング787の煙吸い口
ボーイング787のラバトリー

航空機のトイレ(ラバトリー)には高性能の煙感知器が設置されています。密室で空気の逃げ場が限られているため、ほぼ間違いなく煙感知器が作動します。感知器が作動したら操縦席に信号が入りクルーが飛んでやってきます。最悪緊急着陸となり逮捕されますので、飛行機内での喫煙はやめましょう。電子タバコも含む

余談ですが、ワタクシが学生時代の1997年頃は客室に灰皿が設置されていて、隣人、前後座席でみんなバカバカタバコを吸っていました。今では考えられませんが、客室内で煙が浮遊していることにまったく違和感がない時代でした。時も経ち、今では受動喫煙防止という流れで飲食店では分煙(禁煙スペースの設置)が義務となっています。

トイレには炎感知器の設置をオススメいたします

先にも書きましたが、トイレには火災感知器の設置義務がありません。【※各自治体の条例で付加設置されている場合を除く】。そのため感知器の設置は自主的なものになります。

トイレは密室であり、何が起こっているかを確認することが大変困難です。実際、過去弊社に来た依頼で『トイレットペーパーに火をつけられた』という事件がありました。繁華街などではお酒で気分を良くされた方々などが出没いたします。そのような場合の防衛策として炎感知器の設置をオススメいたします。燃えてしまってからでは遅いですからね。。。

参考記事:受動喫煙対策と喫煙室への感知器の増設

Blogカテゴリの最新記事