管理室の鍵問題と火災受信機の操作ができないとき

管理室の鍵問題と火災受信機の操作ができないとき

Q、火災受信機を管理室に設置しています。 自動火災報知設備が作動し、地区音響ベル、非常放送が鳴ってしまった場合、管理室に鍵がかかっていて火災表示の確認や非火災時の復旧操作ができません。しかしながら、管理室の鍵を開けっ放しにしておくことができず困っています。何か対策はありますでしょうか?

というご質問をいただくことがあります。そのような場合は、自火報連動で管理室の鍵を解除するシステムを取り入れることで問題を解決することができます。

鍵が開かないとどうなるか?

火災報知設備が作動してベルサイレンがなります。そのような時は、まず火災受信機を確認し、どこで火災発報が起こっているかを確認します。1階なのか?5階なのか??地下なのか??

消火器を持って現場へ急行し初期消火活動を行って、、、と言うのが本来の手順なのですが、管理室に入れず火災受信機を確認できないとなると初期消火も避難誘導もスムーズに行うことができなくなってしまいます。

また、管理室に入ることができないので、火災でない場合でも復旧ができず、近所の方が通報し消防車がやってくるという結末になってしまうことでしょう。

火災発報時に電気錠を作動

電気錠システムの画像

自火報連動型電気錠システムを使うことで問題を解決することができます。

  1. 火災感知器・発信機が発報
  2. 火災受信機へ火災信号が入る
  3. 電気鍵制御盤へ火災信号を送る
  4. 電気錠制御盤が扉を解錠
  5. 管理室へ入室が可能になる

といった流れになります。

電気錠制御盤

電気錠制御盤の画像
閉鎖状態の制御盤

火災受信機から電気錠制御盤へ火災信号を送り、制御盤から電気錠へ解錠するための信号が送られるとロックが解除される仕組みです。

扉はホテルと同様のオートロックになっています。制御盤を操作することで『連続解錠』『一回解錠』を選択できます。連続解錠はボタンを押すと鍵が開いた状態を維持することができ、一回解錠の場合は一度鍵を開け、扉を締めたら再度ロックされるという仕組みです。

電気錠解錠の画像

解錠時には制御盤で『解錠』と表示が点灯します。

受信機~電気錠制御盤の信号線

信号線は1.2mm・0.9mmの2芯を使用します。通常火災受信機から『無電圧A接点』で接続します。無電圧A接点は、通常ショートしていない回路で、信号を出力すると同時にショートする無電圧の回路のことをいいます。詳しい説明は下記のリンクでご確認いただければ幸いです。

参考記事:自動火災報知設備の移報端子とA・B接点

火災受信機には火災発報時に外部に出力するための端子が設けられています。どのように使用されるかと言うと

  • 警備会社への移封
  • エレベーターを停止するための移封
  • 火災連動誘導灯装置への移封
  • 火災通報装置(火通)への移封

などなどです。

これらの移封と同様に電気錠へ出力して解錠することになります。

まとめ

  • 管理室に鍵がかかっていると火災受信機の操作ができない
  • 電気錠を設置することで管理室の鍵が解錠
  • 自動火災報知設備と連動させ操作、復旧ができる
  • 電気錠~受信機間は2芯を使用
  • 通常は無電圧A接点で接続
  • 電気錠は大変便利

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