自動火災報知設備の移報端子とA・B接点

自動火災報知設備の移報端子とA・B接点

自動火災報知設備は自動的に火災を感知するためのシステムであり、自動的にいち早く火災を感知し周囲に火災ですよ!と周知させる目的があります。この場合は火災受信機というシステムを制御している受信機から他の設備へ

火災発生→受信機が作動→移報端子から各設備へ信号が送られる

移報用接点とは

移報用接点とは火災受信機から他の設備へ向けて火災が発生しましたといよ!という情報を発信するための接点のことで、外部の設備に教えるため接点用の端子から信号を発信します。その端子は受信機内部の『F端子』や『G端子』を接点用として使います。受信機のメーカーや種類によっては端子表記はまちまちですが『F』とか『G』のアルファベットが移報用として用意されています。

2種類ある接点の説明

移封接点はA接点とB接点があります。現場に慣れてくると『Aセツ』『Bセツ』という協会用語チックな言い方をうるようになります。

用法的には『すみません。火災連動で無電圧のAセツを用意していただけませんでしょうか?』『Bセツならいいよ!』といった具合です。

AセツBセツはどのような違いがあるのかを買い着ていきたい思います。

端子のイメージ図

A接点 【移報を出すときにショートする端子】
B接点 【移報を出すときにショートしなくなる】

??なんだかよくわからない説明になってしまいましたがうまく伝えることが難しいのでちょっと作図してみました。

Fa【移封A接点】・Fc【接点コモン】ペアはスイッチオンしたときにショートする端子になります。

Fb【移封B接点】・Fc【接点コモン】ペアはスイッチオンしたときに接点が離れます。

相手側に機械に応じでA接点を使ったりB接点を使ったりします。今までの経験上では基本的にはA接点で使用することが多かったです。ただし警備会社はB接点を使用することが多いです。警備会社はBセツのほうが相性がよいからなのですが、その理由については次の項目で書いてみたいと思います。

移封端子がつながる先

警備会社へ通報する【基本的にはB接点を使用】

警備会社の制御盤に移封信号が入ったとき

よくあるのが警備会社に連動させる場合が多いです。皆さんおなじみのS社とかA社またはC社になります。火災報知設備が作動したら連動して警備会社の制御盤に信号が送られ警備会社に自動通報され、緊急スタッフが現場へやってきます。スタッフが来るまではすべて自動で行われます。

また、警備会社移報はB接点を使用することが多いです。なぜかというと常に線がつながっているB接点が断線していた場合は非常時に通報することができません。そのような事態を避けるために断線監視も同時に行っています。断線監視方法は火災報知設備の断線機能と同時に抵抗を使用します。常に回路上に抵抗値をかけて起き断線があった場合は抵抗による負荷がなくなることで断線を判断します。

エレベーターを停止させる

エレベーターに移封信号が入ったとき

火災時にはエレベーターを使用することができません。そこで火災受信機が作動したら自動的に避難階まで動かし停止させる仕組みが取られます。この仕組みも火災受信機の移封接点からとられます。エレベーター内で『火災が発生しました』のアナウンスがかご内で流れます。関連記事エレベーターシャフトの火災感知器点検

鍵の解錠や自動扉を解放させる【パニックオープン】

管理室に火災受信機があり火災受信機が作動してしまった場合、もし鍵がかかっていると調査や復旧作業が遅れてしまいます。あらかじめ移封接点で自動的に鍵を解錠する仕組みを作っておけば初期消火や避難救護などの現場対応がしやすいのです。そうするために移封接点を使用します。

また避難口確保のために自動ドアを強制的に開かせる仕組がもあります。火災信号を受信すると同時に自動ドアが開きっぱなしになります。大人数を収容する施設は避難する人数も多く扉が開きっぱなしになっていたほうがなにかと好都合です。復旧させる場合は火災受信機が復旧すれば元の状態に戻すことができます。

上記とは逆に火災信号を受信し扉にロックをかけて運用している場合があります。その場合はパニックオープンとは対象に『パニッククローズ』と言ったりします。火災時は適正な避難経路を使用して安全に脱出することになります。パニッククローズでは避難時にあえてドアや扉などを施錠することで人々が進入しないようにし、安全を確保することを目的としています。

火災連動型の誘導灯を作動させる

誘導灯信号装置を設けることで発報信号と同時に誘導灯を作動させることができます。この装置も移封接点が使用されます。

誘導灯信号装置に使用する誘導灯は映画館や劇場、また誘導灯の照明がどうしてもその場所に適さない用途があります。このような場合は消防署と協議のうえ誘導灯を消灯した状態にし、火災信号と同時に誘導灯が点灯させることができます。

また、フラッシュライトや『非常口はこちらです!!』という音声で避難誘導付きの誘導灯があります。このような多機能誘導灯は自動火災報知設備の移報接点が利用されます。この誘導灯は避難口を音声で誘導しますが、煙の方向へ誘導しまっては大変危険です。そこで対策としてこの誘導灯が設置されている付近に専用の煙感知器が設置されています。この煙感知器が煙を感知すれば誘導用のフラッシュと音声は止まるような仕組みをとることができます。

火災通報装置を作動させる

火災通報装置は自動火災報知設備と連動することで消防署への通報を自動的に行ってくれる消防設備です。この設備も受信機からの移報端子を使用します。

火災信号を受信したら消防署へ自動通報されますが、手動での操作モードにすることもできます。設置前の事前協議事項では『自動通報ではなく手動でおねがいします』といわれることもあり自動手動は管轄する消防署との協議によることになります。自動の場合は誤作動が起こるたびに消防車が来てしましますので。。

関連記事火災受信機と自動通報装置

点検時には移報停止を使用

消防設備点検時は移報を停止することで信号が外部に飛んでいかないようにすることができます。『移信停止』『移封停止』などといったボタンやレバーになります。意味はどれも同じになります。

この移封停止、移信停止は外部への信号を遮断するものですが、中には移報端子が複数あるような受信機で移封停止が効く端子と効かない端子があります。これらの場合はじっくりと調査する必要があります。また、古い受信機なんかでは地区音響端子から

まとめ

  • 火災受信機には外部へ信号を送る接点がある
  • 接点はA・B2種類ある
  • 移報端子につながれる設備は多数ある
  • 移報停止ボタンが効かないモノがあるので注意

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