民泊の施工をやってみた【東京消防庁】

民泊の施工をやってみた【東京消防庁】

インバウンド需要が高まるなか弊社では民泊案件を多数こなしてきました。民泊工事に関して言えば、ピーク時と比較すると一服感はありますが、まだまだ来日旅行者は増える見込みです。3,000万人を突破した2018、2020年では4000万人を目標に盛り上がっています。来日旅行者の満足度も非常に高くリピーターも増え、団体旅行者から個人旅行者へのシフトが進んでいることから今後も割安な簡易宿所の需要が見込めます。が、民泊運営は180日しばり等の規制もあるので今後の方針次第ということでしょう。

概要

今回の依頼は3階層の1戸建てです。
本来3階建ての場合、消防法令面で規制がかかり新規に大掛かりな設備を導入しなければならなかっとところ、規制緩和により大幅にコストを下げて施工可能になりました。今回は3階層一戸建てを施工させていただきました。

まずアポを取り消防署へ

民泊を始めるにあたって、まず管轄消防へ相談へ行きます。どのような建物にどのような設備を設置するとか、注意事項をアレコレお話しします。しっかり話を詰めておかないと後にこんなはずじゃなかたった・・・とかになるのでしっかりと議事録をとっておきます。保健所の民泊申請には消防議事録【事前相談記録】を添付する必要があるので必須ですね。あと、アポを取って行く必要があります。消防さんも忙しいのでいきなり行ってもなんのこっちゃという感じになってしまいますので。。
相談、議事録取りまでは議事録は民泊事業をされる方々が行かれるケースが多いですね。消防法についてわからなくても民泊の決まりが固まってきているので、ちゃんと管轄の消防署予防課へアポを取ってい聞けば丁寧に対応していただけます。

事前雑談記録 民泊の申請に必要【東京都】

無線式の自動火災報知設備を使うための特例申請

延べ面積300㎡未満の防火対象物で民泊をする場合、自動火災報知機を使えるます。そのために基準の特例等適用申請書を提出する必要があります。300㎡未満でも無線式を使用できない場合があるので、今回は一戸建てを民泊として使用するということで話を進めていきます。

基準の特例適用申請書

本来、民泊、旅館やホテルは問答無用で自動火災報知機が必要になるという法律があり一戸建てに設備を設置する場合100万円オーバーなんて話になってしまうので、小さい施設にはその基準の特例を設けようということでこの制度があるのです。そのためにこの申請書を提出し消防署で審査してもらいます。
審査期間は場所によりけりですが2週間から1ヶ月くらいかかります。申請はあくまでも自動火災報知機の設置に関するもので、別途誘導灯が

を設置する場合は誘導灯の工事計画書を提出する必要があります。

誘導灯の工事計画届を提出

誘導用の工事に着手する10日前までに消防設備用等設置計画届出書を提出する必要があります。この計画書は誘導灯が建物に対して適切な場所に、必要な数が法令通り設置されているかを審査するための書類です。民泊の場合、最終避難口に避難口誘導灯が1台と階段に階段通路誘導灯【非常灯】が設置されることが多いですが、設計した内容を消防署で判断してもらいます。設計どおりでOKの場合はそのまま施工し、追加事項があればその内容通り施工します。

いざ施工へ!!

無事特例申請が受理され施工の運びとなりました。特定小規模用自動火災報知器、誘導灯、非常灯を計画通り施工します。火災感知器を各居室、階段7.5メートル毎に1個設置。玄関に誘導灯、階段室に非常灯【階段通路誘導灯】を設置します。

  • 特定小規模用自動火災報知機
  • 避難口誘導灯【C級】
  • 階段通路誘導灯【非常灯】
  • ブレーカーボックスとブレーカー
  • 配線材料【Fケーブル、モールなど】

正直既存の建物に配線をするのは至難の業ですが、幸い弊社には配線のスペシャリスト【I先生】がいるので、先生の指揮のもと露出箇所を最小にするため埋め込み配線をしていきます。自分たちのポリシーは配線は隠せ!!なので意地でも埋め込む覚悟でやっています。どうしてもだめなところは目立たないように露出工事をいたします。。。。

配線工事のマエストロことI先生がタクトを振り始めると天井内に配線の旋律がスルスル流れ始めます。今回の民泊工事ソナタは第一楽章【消防申請】第2楽章【配線】第3楽章【器具付け】といった調べ。

運も味方し、天井内は比較的広く配線を通しやすい構造でした。

通った配線に器具をつけていく

第3楽章ではいよいよ器具を取り付けていきます。
今回は3階建ての物件のため多少苦労しましたが配線番長のおかげてほぼ埋め込み配線にて完成できました。言葉で説明するより画像を御覧ください。

自動火災報知設備は特例が受理されたため無線式のため【特定小規模施設用自動火災報知設備】配線工事は不要でした。いつもの如く我等ながら満足の行く施工となりました。

消防設備設置届の提出

消防設備は設置後4日以内に消防署へ試験データを添えて設置の届出をすることになっています。今回は特定小規模用自動火災報知設備、誘導灯、消火器の3種類を提出します。最初の議事録作成以外は消防設備業者の仕事なのでこのへんは設備業者にまかせてしまって良いかと思います。また、消防設備の設置届以外に建物を使用するための【使用開始届】を使用開始する7日前までに届出が必要になります。この辺もパッケージになっていることが多いかと思います。

使用開始届を提出

建物をいつから誰が使用するといった内容の届出をします。
民泊の場合は居抜きみたいなものでほとんどが間仕切りや内装を変えることがないので使用開始届の表紙と関係資料をつけるればOKです。
表紙+平面図+手元にある関係する書類など。
改装工事を伴う場合は内装仕上げ票を添付する必要があります。
使用開始届を提出することによりようやく消防検査の予約を入れることができます。

消防検査

全ての工事、届出を提出し消防検査へと移行します。
消防検査は実際に管轄する消防官が書類通り施工されているか、届出内容通りになっているかをチェックしにやってきます。もちろん内容に不備がある場合はやり直しになります。実際に届出書類と現場は違うので事前の計画段階でOKでも実際現場でNGをもらうことがありますが、そこは消防官の指導どおり施工することになります。

検査済証の発行

消防検査が全てクリアした場合に消防検査済証が発行されます。消防法に適合したという証になるため胸を張って営業することができます。この検査済証は消防検査後7日程度で発行されます。

まとめ

快適に過ごしていただくために配線は意地でも埋め込む

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