消火器がまだ使用できるか?判定方法と交換時期について

消火器がまだ使用できるか?判定方法と交換時期について

お客様より『消火器のピンが抜けてしまって、もしかした消火薬剤が出てしまっているかもしれません。この消火器は交換しなければならないでしょうか?』と、問い合わせがありました。

消火器は外観で使用できるかどうかをあらかた確認することができます。近年、主流になっている、圧力が本体に直接加圧されている『蓄圧式消火器』は『圧力計』が取り付けられています。この圧力計が正常値であることを確認することで簡単に使用できるかどうかを判定できます。

圧力がゲージがとりつけられていない『加圧式消火器』は、ゲージによる確認はできませんが、簡単に見分ける方法があります。

また、『蓄圧式消火器』と『加圧式消火器』の大きな違いをがあります。

  • ストップ機能がある『蓄圧式』
  • ストップ機能がない『加圧式』

蓄圧式には『ストップ機能』といって、レバーを握って薬剤が放出し、元に戻すと放射をストップする仕組みが取り付けられています。このストップ機能がないと『一度レバーを握るとすべての薬剤が放出される』ということになります。

今回は簡易的に消火器が使用できるかどうかの判定方法について書いていきたいと思います。

消火器の簡単な判定方法【まず加圧or蓄圧を確認する】

原状復帰画像
加圧式消火器【左】・蓄圧式消火器【右】

圧力がゲージがある『蓄圧式』が使用できるかどうか?

  1. 圧力ゲージで内圧が正常かどうか確認
  2. ホースの先に粉末が付着しているか確認
  3. 製造年や使用期限を確認

圧力がゲージない『加圧式』が使用できるかどうか?

  1. 持ち上げてみて中身が空かどうか確認
  2. ホースの先に粉末が付着しているかどうか確認
  3. 製造年や使用期限を確認

蓄圧式消火器

消火器を選ぶ
蓄圧式消火器

蓄圧式消火器はレバー周辺に『圧力ゲージ』が設置されている消火器です。この消火器は本体自体に薬剤と一緒に圧力が掛けられているもののため、もしも薬剤が外に放出されてしまった場合、同時に圧力も抜けてしまうため『圧力ゲージ』で内部の状態を確認することが可能になります。

もしも圧力計が規定の圧力の範囲を示していれば問題なく使用することが可能です。通常は『7~9.8MPa』の圧力を示していればOKです。この圧力値から外れている場合は問題があるので、消火器の交換をご検討ください。

加圧式消火器

作動軸イメージ画像

加圧式消火器は消火器本体に薬剤が格納されて、容器の内部に加圧用圧力ボンベが設置されている構造の消火器です。加圧式消火器は、レバーを握ることで加圧用圧力ボンベの封を切り、本体容器に圧力ボンベから放出された圧力が薬剤を外部に強制的に圧力により押し出します。そのため、一度レバーを握り圧力がかかると『すべての薬剤』が放出されます。

加圧式が使用されてしまった場合は、当然に容器内が空になるため『重量がなくなり』軽くなります。一般的な10型の消火器(薬剤3.0kg)はメーカーにもよりますが、『6kg』ほどの重量になっています。中身が殻になると『半分の3kg』ほどになります。また、ホースの先端には、粉末の薬剤が付着していることが確認できることでしょう。

製造年・使用期限を確認する

消火器の使用期限画像
製造年と標準使用期限

一般的の業務用消火器は、平成23年頃から『加圧式』→『蓄圧式』へ移行されてきました。現行蓄圧式消火器の使用期限は『おおむね10年間』という設計となっています。それまでの加圧式消火器は『おおむね8年間』でした。消火器を使用するかどうかの判断を『設計標準使用期限』をもとにご検討ください。

※家庭用消火器はメンテナンスフリーとして販売されているため、使用期限は概ね『5年間』という設計になっています。

明らかに外観で腐食が見られる消火器

消火器レバー腐食

明らかに外観で腐食が確認できる消火器は即刻交換をお願いいたします。圧力ゲージが取り付けていない『加圧式』の消火器は、薬剤放出時に急激な圧力が容器内にかかり、底が抜け『ロケットのように』飛んでいき、大事故が起こる危険性があります。実際に負傷・死亡事故も起こっていることから、直ちに適切な処置をすることが必要になります。

参考記事:破裂危険!!こんな消火器に注意!

まとめ

  • 消火器には蓄圧式と加圧式がある
  • 蓄圧式にはストップ機能がある
  • 加圧式にはストップ機能がない
  • 蓄圧式は圧力ゲージで確認する
  • 加圧式は容器を持ってみて空かどうか確認する
  • ホースに薬剤が付着しているかどうか確認する
  • 製造年・使用期限を確認する
  • 外観で腐食があるかどうかを確認する
 

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