ベトナム消防設備
海外の消防設備について私的な感想を主観で書いていくコーナーです。今回はベトナムの消防設備の一例をご紹介いたします。ベトナムの正式名称はベトナム社会主義共和国で首都はハノイです。日本から南西へ約3,600キロ離れたところにあり、日本との時差は2時間進んでいます。細かな情報は別のサイトに譲りここでは消防設備について書いていきます。
消火栓
ファイヤーホースリール114と書かれています。ベトナムでは消防署への通報は『114番』となっておりま。憶測ですが消防局が設置しているのでしょうか。
右側に見える配管にホースを付けることは分かるのですが、この写真からでは送水に使用するのか放水に使用するのかは不明ですが配管の上側にバルブが付いていることから放水に使用するのではないかと想像しています。
警報設備
警報設備は日本に『ホーチキ』社の製品が設置されています。ホーチキ社は日本で最初に火災報知機を開発した防災設備メーカーのものです。このファイヤーアラーム発信機は海外専用の製品で日本でお目にかかれませんが個人的にはシンプルでかっこいいなという印象です。また下段の表示灯、非常ベルは日本でも使用されている製品になります。また、ホーチキ社はベトナムの火災報知設備シェア40パーセントを誇っており、ベトナム国内の安全をたしかな伝統の技術で守っています。
フラッシュライト
このフラッシュライトはどのようなときに作動するかは不明です。日本でフラッシュライトが使用される場合は、誘導灯にフラッシュライトが付属されている場合と、自動火災報知設備にフラッシュライトが付属されている場合です。前者は避難口へ誘導させるためのもので、後者は光警報といい、火災発報を音声に代わり周知させるものです。高齢者や聴覚に障害がある方など、音響設備に変わるもとして使用されています。
誘導灯
誘導灯はピクトグラムタイプとEXITが書かれています。黒ベースなので緑部がくっきりと見えやすくなっています。
竪穴区画
日本ではお目にかかれない竪穴区画にエスカレーターが設置されている物件。豪快で見事な吹き抜けです。日本ではおそらく施工不可能かと思います。竪穴区画で火災が発生した場合、上昇気流とともに煙が拡散されるため各階の区画には煙感知器連動の防火シャッターが設置されます。火災時に煙を感知し自動的にシャッターが降りる仕組みですが、もしここの物件で煙感知器が作動しシャッターが降りてしまったらエスカレーター出口はシャッタがあり逃げられず煙に巻かれてしまいます。※ここにはシャッターの設置は無かったようです。
さいごに
ニッチ記事を見てくださる方がいるかは不明ですが、もしいらっしゃいましたらありがとうございます。今回は少ないながらもベトナムの消防設備について紹介しました。今後海外ネタをドサッと入手予定ですので随時アップしたいと思います。