今回は火災受信機の『電話』について書いていきます。電話機は火災受信機で『P型1級受信機』『R型受信機』に内蔵されている機能です。『P型2級受信機』には備えられておりません。 受信機の種類をざっくり説明すると P型1級受信機 比較的大きな物件に使用する P型2級受信機 5回線以下の小さい物件で使用する受信機 R型受信機 P型1級と同じような用途で使用する、P1の高性能版 P型のPは【Propriet […]
煙感知器の作動や、自ら手動起動操作を行い『防火設備・排煙設備』を遠隔で起動させることができます。これらの遠隔操作は『連動制御盤』という制御装置で行います。 連動制御盤は自動火災報知設備の火災受信機と一体化した『複合盤』や単体の『連動制御盤』または、1回線用の『連動制御器』があります。防火・排煙設備である『防排煙』の遠隔起動の対象はざっくり大まかに以下の設備になります。 防火扉 防火シャッター 防火 […]
お客様より『消火器のピンが抜けてしまって、もしかしたら、消火薬剤が出てしまっているかもしれません。この消火器は交換しなければならないでしょうか?』と、問い合わせがありました。 消火器は外観で使用できるかどうかを確認することができます。近年、主流になっている、圧力が本体に直接加圧されている『蓄圧式消火器』には『圧力計』が取り付けられています。この圧力計が正常値であることを確認することで簡単に使用でき […]
自動火災報知設備の誤作動が発生しました。初期段階では原因が不明なので、現場を見て怪しい箇所を1つずつ洗い出していきます。特定方法の概要は別の記事に記載していますためここでは省略いたします。 今回は差動式スポット型感知器が原因である場合の内容になっています。この火災感知器は雨が多い梅雨や台風の季節または、寒い冬で暖房器具により室温を一気に暖めるような条件で誤作動を起こすことが大変多いです。余談ではあ […]
避難器具には一動作式で展開させなければならない場合があります。この決まりごとは、消防法施行規則第27条に記載されています。では、どのような場合に一動作式の避難器具が必要であるかというと、、 特定一階段防火対象物で下記のもの バルコニーがない 常時使用できる状態で設置されていない というような状況であります。今回は緩降機を中心に一動作式の避難器具について簡単にご紹介させていただきます。 第二十七条 […]
火災通報装置【火通・かつう】の試験装置を使って、どのように火災通報装置が働き、消防署とのやり取りがなされるのかを点検・訓練を実施しました。 自動火災報知設備による連動、または火災通報ボタンの手動起動にて消防通報『119』を行います。通報がされると、あらかじめ録音しておいた音声情報『物件住所』『物件名称』を119番の通信指令室に伝えます。通話を終えると通信指令室から逆信が入ります。 火災通報装置 構 […]
火災報知設備の誤作動について 自動火災報知設備の火災感知器類は、様々な原因で誤作動を起こします。機械類が劣化して作動する場合や、雨・台風などの自然現象による場合など、現場状況をリサーチしていくことで原因を探ることができます。 応急処置として警報音響を停止させ、誤作動の原因が特定できないまま放置されているという現場を見かけます。このような状況で火災が起こったらどうなるでしょうか。 生命と誤作動の停止 […]
Q, 火災受信機を管理室に設置しています。自動火災報知設備が作動し、地区音響ベル、非常放送が鳴ってしまった場合、管理室に鍵がかかっていて火災表示の確認や非火災時の復旧操作ができません。しかしながら管理室の鍵を開けっ放しにできず困っています。何か対策はありますか? というご質問をいただくことがあります。そのような場合は、自火報連動で管理室の鍵が解除するシステムを取り入れることで問題が解決します。とお […]
防火設備用連動制御盤 『防火扉が復旧しません。どうすればよいでしょうか?』お客様からご質問をいただきましたので書いてみたいと思います。防火扉は防火シャッターと同様に連動制御盤でコントロールしています。防火設備は専用の煙感知器が作動することにより自動的に閉鎖するシステムです。 防火設備の作動フロー 連動用の火災感知器が作動 制御盤に火災信号入力 各種防火設備へ作動信号を出力 防火設備『防火戸・シャッ […]
自動火災報知設備の発信機(手動起動ボタン)周りのことや、操作後の復旧操作について書いていきます。 発信機の役割 発信機(押しボタン)には2つの役割があります。1つ目は人間が火災報知を発信できる機械であること。2つ目は消火栓ポンプを遠隔起動するためのスイッチであることです。 消火栓が設置されていない防火対象物の場合は前者で、設置されている場合は2つの機能を使うことになります。発信機は手動の火災感知器 […]