非常食といえば鉄板のアルファ米であります。アルファ米は炊飯した米を急速に乾燥させた状態のお米のことで、実際にはアルファ化米と言います。このアルファ化米は長期間の保存が可能で、水分を含んでいないため軽く持ち運びが非常に簡単です。
白米、赤飯、ドライカレー、チキンライス、五目ご飯、エビピラフ、ビリヤニ、おにぎりなど多様なラインナップが製品化されています。1袋250円~300円ほどで入手可能です。水を入るだけで簡単に出来上がります。
アルファ化米とは
まず、お米の80%はデンプンからできています。このデンプンの状態によってα、βと分けます。収穫した玄米は精米機にかけることで普段ワタクシたちが口にしているお米の状態になります。この生米状態のデンプンは腐りにくく、消化しにくいという特性があります。この状態をベータデンプンと言います。
次に、お米を炊飯します。水を含んだお米はアルファデンプンへ変化します。この状態のお米は非常に美味しく消火がしやすい、また腐りやすいという特性があります。
この状態のままでは保存が難しいので、急速に乾燥させ水分を取り除いた状態にすることで腐りにくいアルファ化米ができあがります。アルファ化米のデンプンはαのままになります。再度水分を加えることでいつでもどこでもご飯が食べることができます。
水を入れたアルファ米の状態
水を入れてすぐの状態です。水で作る場合は60分、熱湯で作る場合は15分で出来上がります。画像は水を入れた直後。すぐ水を吸い込み炊飯状態に戻り初めます。
15分経過ごのアルファ化米です。ある程度形になってきました。アルファ化した米は吸水が非常に早く、もとの炊飯状態に戻ろうとしています。この状態ではまだ芯が残っているので食べるには早いです。
注水から60分が経過しました。非常にふっくらもちもちしています。この状態になれば非常に美味しくいただくことができます。水を注ぐだけで60分後には完成です。お湯は15分でOK。
屋外で調理する場合に便利なカセットコンロ
お水で簡単に調理をすることができますが、お湯さえ沸かすことができれば素早く温かいごはんを頂くことが可能です。ご飯とは別におすすめなモノが、カセットコンロです。
家庭で使われているカセットコンロは多少かさばり機動性に欠けます。アウトドア用品の折りたたみ式コンロは非常にコンパクトで便利です。余裕があれば非常用の持ち出し袋に入れておけば重宝することでしょう。