タバコの煙で煙感知器を作動させてみた!!【自動火災報知設備】

タバコの煙で煙感知器を作動させてみた!!【自動火災報知設備】

お客様からの『タバコの煙で感知器が作動するか?濃度は??』という質問をされることがあります。煙に反応する感知器なので答えは『作動します』ということになります。今では受動喫煙を防止するための法律が制定され、飲食店では2020年から分煙が義務化されています。実際たばこで誤作動を起こすという状況は少なくなりつつありますが、今回はたばこの煙で『どれくらいの濃度』になったら火災感知器が作動するのか実験してみたいと思います。

タバコに反応する火災感知器

PA感知器
煙感知器

まず、煙に反応する火災感知器は『煙感知器』になります。火災感知器は『煙・熱・炎』の3種類です。熱感知器は熱を感知するためのもので作動しません。炎感知器はライターで着火する際に反応し作動しますが、煙自体で作動することはありません。

煙感知器の特徴は、樹脂製のボディのサイドに煙が入るサイズの開口部があります。この部分から煙を取り込みます。部分的に支柱がありますが360方向から空気に乗った煙を捕まえることができるようになっています。

参考記事:感知器の種類と見分け方

煙感知器の仕組み

煙感知器内部の画像

煙感知器を分解した画像です。煙感知器内部にはLEDランプが取り付けられています。煙が感知器内部に蓄積されると、煙により発光された光が散乱します。散乱した光が、光の受光部に入ることで煙が感知器内部に入っていると断定し火災信号を発信する仕組みになっています。

煙の濃度が薄ければ光が散乱せず、受光部に光が届きません。よくある質問で『バルサン・アースレッドで作動するか?』というものがあります。今は火災感知器に作動しない『霧状の製品』が出荷されています。この霧状が煙感知器に反応しないというのは、霧が感知器内部に進入しても『光を散乱させることがない』ため、火災感知器を作動させるにいたらないということであります。

実験装置の紹介

煙感知器の実験装置
実際に使用した実験装置

今回は比較的小さめの水槽に煙感知器を取り付けてみました。使用する煙感知器は実際のあらゆる施設で使用されているものです。住宅用の電池式のタイプではありません。住宅用でも構造は同じなので、実験結果については大きな誤差はないと判断できます。

配線を火災受信機に取り付けていますので、作動したら感知器のLEDが作動し火災受信機に信号が送られます。今回は実験なので火災受信機モードは『蓄積解除モード』を使用します。蓄積機能とは、一定時間煙や熱を感知器がキャッチしても『誤作動かもしれないからもう少し様子をみるか』というシステムです。この実験では煙感知器が作動したらすぐ信号を発信する蓄積解除で実施いたします。

実際にやってみた

タバコの煙に煙感知器セット
実験装置にタバコをセット

それでは煙感知器実験装置に点火したタバコを投入してみました。小型のボックスに煙感知器をセットしました、火災受信機と感知器の接続は0.9ミリの警報用配線を使用しています。感知器が作動するとベースに設置されているLEDランプが点灯します。上昇気流で煙が上部に少しずつ上っていきます。

煙感知器で作動させた
煙感知器が作動したことによりLEDランプが点灯

点灯しました。この点灯で火災感知器が実際に作動したということを示しています。冒頭の煙感知器の仕組みでご紹介したように、内部に入った煙が感知器内に取り付けてあるランプの光源を散乱させ、受光部まで光が届けたということになります。

画像の煙濃度になると作動するということがわかりました。この煙の量で居室内部にでくつろげるという方は少数派であると思いますが、タバコの煙以外でもこれくらいの状態になったときに火災感知器が作動するということを覚えていただければ誤作動の防止になるのではないでしょうか。特に、工事などで煙やホコリが出てしまうような場合おきをつけくださいませ。

タバコの煙で煙感知器を作動させてみた!!

まとめ

  • 煙は高濃度状態で感知器が作動する
  • 空気の対流が少ない場所では作動しやすい
  • 煙感知器が劣化している場合は薄い濃度でも作動することがある
  • タバコはマナーとエチケットが大切
  • 工事中などの煙もお気をつけください

参考記事:バルサン、アースレッドに反応する感知器

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