総合盤・消火栓箱に塗装・ダイノックシート装飾について

総合盤・消火栓箱に塗装・ダイノックシート装飾について

Q 総合盤、機器収容箱や消火栓ボックスに色を塗ったり、ダイノックシートで装飾しても大丈夫でしょうか?元の色が内装に浮いてしまいます。少しでも溶け込むように設置したいのですが、

というご質問をいただくことがあります。結論は、特に問題ありません。総合盤や消火栓箱には色の規定がなく、塗装やダイノックシートを張ることで雰囲気がガラッと変わることでしょう。

注意点

表示灯・発信機はそのままで使用する

総合盤に装飾した画像

総合盤や消火栓ボックスに塗装してもOKと書きました。塗っていいものはボックスであって、『ランプ』『発信機』については認められていません。

ランプに色を塗ってしまうと『15度以上の角度に沿って10m離れた場所から点灯していることが容易に識別できること』の条件をクリアできなくなります。

発信機は省令で外箱の色は『赤』であることが決められているため、どうしても塗装がしたいということであれば『赤』でお願いいたします笑。

第三十二条 
P型発信機の構造及び機能は、P型一級発信機にあつては次の各号に、P型二級発信機にあつては次の第一号から第五号まで及び第八号に定めるところによらなければならない。

八 外箱の色は、赤色であること。

火災報知設備の感知器及び発信機に係る技術上の規格を定める省令

化粧をしたボックスたち

消火栓箱にダイノックシートを貼った画像

こちらのボックスは木目調のダイノックシートがきれいに貼られています。消火栓ボックスはスチール製で作られ、設置場所によっては無機質で冷たい感じになりますが、このような木目調のダイノックシートで装飾することによりデザインと融合し、雰囲気がガラッとかわることでしょう。

ダイノックシート以外で、そのままクロスを貼って仕上げることもあります。

消火栓にクロスを貼った画像

こちらの消火栓はボックスにクロスを貼りモールディングで装飾しています。表示灯と発信機さえ基準にクリアしていればOKなので、このような仕上げで消火栓ボックスを取り付けている施設は数多く存在しています。

消火栓に塗装した画像

シースルーの消火栓箱

空港や駅などテロ対策が必要な場所はこのようなクリアでシースルータイプのボックスが採用されています。セキュリティー対策として透明な格納箱にしておけば警備コストを下げられ、見た目ですぐ消火栓であることが認識できます。

まとめ

  • 総合盤ボックス自体に装飾してもよい
  • 表示灯、発信機は装飾NG
  • 15度以上の角度に沿って10m離れた場所から確認できること
  • 発信機の外観は赤であること
  • 仕上げはシート、クロスまたはクリアのタイプがある

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