緩降機の引き抜き強度試験(トルクレンチ)

緩降機の引き抜き強度試験(トルクレンチ)
2代目トルクレンチ

避難器具を点検する際に使用する機器に『トルクレンチ』があります。このトルクレンチは消防設備業者はもちろんのこと各主工業製品を作っている会社でよく使用されています。ナットやネジを適正な締め付けるための使用するもので、締め過ぎたり締めなさすぎたりを防止するために使います。

消防設備では避難器具のアンカーで固定しますがその時の締め付けトルク値が決められていて基準値通りの値でないとダメということになっています。

締め付けトルク値について

引き抜き強度試験

M12のアンカーボルト

避難器具の試験項目で引き抜き強度試験という項目がありここに計算式が書いてあります。

T=0.24DN

T:締め付けトルク (N・cm)
D:ボルト経 (cm)
N:引き抜き力【試験荷重】(N)

0.24×ボルト経×ボルト経

ボルト経(D)は1.2cmです。単位はmmなので0.12となります。

引き抜き力(N)は緩降機の場合は最大使用者数に3900(N)を乗じた数となっていますため3900(N)とします。また人間の他にも緩降機本体の重さ【負荷荷重】を入れます。本体の重さが今不明のため10kgとします。10kgをニュートン(N)に変換する必要があるため9.807を掛けます。98.0665Nになりました。

N=3900+98.0665

T=0.24×0.12×(3900+98)=115.14  になりました。

緩降機は4本のアンカー固定されており4本で115.14なので4で割ります。

115.14 / 4 = 28.78 

ということでトルクを掛ける値は28.78以上ということになります。
弊社の場合はもう少しだけ強い数値で試験を行います。

さあトルクを掛けてみよう

トルクレンチは設定したトルク値まで負荷がかかったらカチッツという音がなり教えてくれます。考えた人は間違いなく天才です。トルクレンチがなかったら力任せでナットを締め付けアンカーでボルトが抜けてしまったり、打ち込んだコンクリートにヒビが入ったりしてしまうこともあるでしょう。なので適正荷重でナットを締めていくことが必要になるのです。

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