解体後スケルトン状態からの消防工事で確認すること

解体後スケルトン状態からの消防工事で確認すること

新規工事をする場合は各種消防設備の撤去から始めることがよくあります。原状復帰などの解体工事でスケルトン状態に戻す前に誤作動を起こさないように消防設備を外しておく必要があります。解体作業後に再度現場に伺うことになります。解体後は今まで使用していた配線がなくなりスッキリしています。ですが、再度使用するために元あった線を探さなくては再度設置することができません。

各消防設備の1発目を探す

ボックスに入った自火報1発目

解体後には再度設置をするために1発目を確認します。設備については、

  • 自動火災報知設備の幹線
  • 自動火災報知設備の隣接区画への渡り線【4芯または2芯】
  • ガス漏れ警報用配線
  • 防火設備関連の配線【防火扉、シャッター、ダンパー】
  • 排煙設備用配線【起動用、受信機への信号用】
  • フード消火用信号線
  • 非常放送【耐熱2芯または3芯】
  • 非常放送カットリレー【耐熱2芯】
  • その他

施設の大小により設備が異なりますがすべて探していきます。壁から出ていたり天井から出ていたり様々ですが電圧や導通を当たり探していきます。なんだかんだ言ってこの作業が大変重要であるとワタクシは考えております。しっかりやっておけば後々の作業が大変楽になります。ワタクシが思うにこの仕事の心配事のもとは『ちゃんと作動するかどうか』であると考えております。しっかり1発目を見つけてその段階で信号を出して確認しておけば後々困ることはないし、残りの工程もスムーズに行くこと間違いないです。

確認の方法

確認作業は地道に1つずつやっていくことになります。生きている配線であれば消防設備を制御している火災受信盤、防排煙制御盤、非常放送盤へ発報させることで確認することができます。また、テスターで電圧、抵抗値、導通でどの配線なのか判別ができます。参考として

特徴と確認方法

ランプ:AC12V-24V
ベル:抵抗値Ω、配線導通、ベル鳴動
電話T-共通線C:DC12V-30V、またはショートさせて電話信号確認
応答A-共通線C:DC12V-30V、またはショートさせて発信機表示確認
火災信号L-共通線C:DC12V-30Vまたはショートさせて確認
ガス漏れ:DC6V-12V
防火設備起動用:受信機で起動させてDC測定、DC24V、
防火設備応答:ショートさせて表示を確認
フード消火表示:ショートさせて確認
非常放送:スピーカーをつけて鳴動テスト
非常放送カットリレー:A接点【監視時DC24V】B接点【非常時DC24V】

調べ方は色々ありますがざっくりと書くとこんな感じになります。
また、機種やメーカーにより電圧値が異なっていたりプラス・マイナスが逆であったりするので一概に言えませんが参考になればいいなと思います。

気をつけること

一番気をつけなければいけないことは、工事をする区画と隣接する区画の設備を共有している場合です。例えば共用部から送られてきた配線が今回工事する区画内を経由して隣接する区画へ送られている場合です。隣接区画を無視して担当エリアの作業を完成し浮かれていても実は隣接区画の設備が全く動いていないということがおこりえます。そのようなことが起こらないように予め物件の概要を図面などで完全に把握しておき設備についてしっかりとリサーチしておくことが大変重要になります。

まとめ

  • 防火対象物の概要を事前に図面などで把握する
  • 該当設備を把握する
  • 各設備の1発目を探す
  • 隣接する区画の警戒が停止しないよう注意する

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