弊社のレギュラー物件ではありませんがスポットで消防設備点検をやってほしと依頼があり今月初旬に点検を実施してきました。地区音響がならなかったので原因をしらべてみると単純にベルの不良であることが判明。年末年始に火災があってからでは遅いので、オーナ様に至急直してもらいました。
地区音響ベルがならない原因
確率が高い方から
- 地区音響ベルが壊れている
- 火災受信機の地区音響用ヒューズが飛んでいる
- 火災受信機のリレーが壊れている
- 火災受信機~総合盤までの配線が断線
原因は上記のいずれかなります。
実際の所配線の断線は考えにくいので、ベルが壊れているだけなのか、周辺機器が故障しているのかを探していくわけであります。
火災受信機のベル端子に電圧があるか
まず先に調べることは火災受信機のベル端子に電圧があるかどうか調べます。自動火災報知設備が作動した後リレーが働き地区音響端子にDC24Vの電圧がかかるように設計されています(地区音響が非常放送連動の場合を除く)。なので火災発報後に電圧を測れば火災受信機が原因なのか、受信機の先かを特定します。
電圧があれば断線か、ベルが壊れているかに絞れます。また電圧が出ない場合は火災受信機の地区音響用のヒューズがとんでいるか、そうでない場合は火災受信機のリレーが故障している可能性があります。
総合盤で電圧があるかないかを調べる
火災受信機でベル端子に電圧(DC24V)が出ている場合は断線かベル故障に絞ることができます。総合盤の蓋を開けてベル端子にDC24Vがかかっているかを確認します。かかっている場合はベルが故障していて、電圧がない場合は断線であると判断して良いです。断線の場合は線と線を接続している圧着スリーブ内で線が折れている場合はあるので確認してみてください。今までの経験上ベルがならないことで断線が原因であったことはほとんどありませんでした。
今回の原因はベルでした
ということで、今回の原因はベルと断定いたしました。しっかり鳴っているベルも全数交換させていただきました。火災受信機はまだ使用できるのでもう少し現役で頑張ってもらえるようメンテナンスさせていただきました。
以上の流れで原因を特定していくことで気分も財布にもよいのではないでしょうか。