旧規格消火器は2021年12月31日までに交換を要します

旧規格消火器は2021年12月31日までに交換を要します

消防法令に基づいて設置されている旧規格の消火器は2021年12月31日までに交換が必要になります。法令に基づきということなので、法令に基づいていない設置の場合は除かれることになります。

消防法令により設置されているとは、法令に定められている基準により設置されているものを指します。消火器は建物や施設の用途に応じて個別の設置基準が定められています。それに該当する場合は交換が必要になります。

旧規格消火器は交換が必要
日本消火器工業会のパンフレットより

新旧基準の簡単な見分け方

消火器適応マーク

新基準または旧基準を簡単に見分ける方法があります。それは、消火器に貼り付けているラベルの火災適応マークに違いがあり、漢字で表記しているものが旧規格、イラストにより表記しているものが新規格となります。

法令に基づき設置されている場合は専門業者による法定点検が実施されていることでしょう。そのような場合はすでに交換済である確率が高いと思われますが、旧規格消火器が倉庫の奥などからひょっこり出てくることも想定できます。

また員数外で使用する予定のない古い消火器を収納しているといったケースもあることでしょう。このような場合でも今回を機に引き取り業者に依頼をすることをお勧めいたします。

現在の消火器は蓄圧式が主流

腐食消火器

新企画に移行以前は加圧式消火器が主流でした。加圧式消火器はもともと消火器容器に圧力がかかっておらず、消火器使用時に加圧ボンベの封が切られ容器内部に急激な圧力が加わります。

腐食した消火器
底部が腐食した加圧式消火器

消火器容器に腐食があった場合急激な圧力に耐えきれなくなった容器が圧力によって分裂し体にぶつかり大変危険です。そのようなことから現在は消火器容器にあらかじめ圧力が加えられ、容器が腐食したときには同時に圧力が抜けていくという蓄圧設計になっています。

参考記事:消火器の破裂事故!!危険な状態とは!?

新規格になり設計標準期限が設けられた

設計標準期限

先に記載した新旧規格との見分け方を書きましたが、もう一つ新規格により設計標準期限が設けられました。この表記によりいつまで安全に使用できるかの期限を表記により確認できます。

消火器の設計標準期限は製造からおおむね10年となっております(※住宅用消火器は5年)。期限を経過する前にあらかじめ交換することをお勧めいたします。

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