補助散水栓と消火栓の違い・使い方

補助散水栓と消火栓の違い・使い方

Q、補助散水栓とはなにか??

A、補助する散水栓です。

Q2、何を補助しますか?

A2、スプリンクラーによる消火活動を補助するためのです。

スプリンクラー設備では【火災の発生の少ない場所】【二次的な被害を出す恐れのある場所】【消火の効果が北出にない場所】などのスプリンクラーヘッドを免除されている部分がありますが、ヘッドを設けていない場所は補助散水栓で警戒する必要があります。

また、スプリンクラーを設置する建物は消火栓の設置も必要であったりするので消火栓の代替設備として補助散水栓を設けます。そうすることで同じような設備を重複することなく無駄がなくなります。補助散水栓はスプリンクラー配管に直結して使用する消火栓になります。

補助散水栓は2号消火栓を使用

易操作型消火栓
2号消火栓を使用

消火栓設備は1号消火栓、2号消火栓、屋外消火栓があります。屋外消火栓はここでは置いておいて、一般的には1号消火栓を使用しています。1号と2号の違いは簡単に言うと前者がパワーがあり、後者が1号より少しパワーダウンしたタイプです。

消火活動をする上で必要とされる性能が求められており、1号消火栓は工場、倉庫、指定可燃物を750倍以上を保管するような施設をはじめ、あらゆる建物に使用することができます。2号消火栓は工場、倉庫、指定可燃物施設には使用することはできません。

補助散水栓はスプリンクラー設備に直結されている

埋め込みSPヘッド
スプリンクラーヘッドの配管とつながっている

補助散水栓はスプリンクラー設備のため、ポンプから吸い上げられて各階のアラーム弁を経由し補助散水栓またはスプリンクラーヘッドにつながっています。天井裏の配管と接続されています。

起動方法は消火栓とは異なる

開放バルブ2号消火栓用
補助散水栓バブル

使用する際はこのバルブをオープン方向に回し、ホースを引っ張り出した後、ホース先端の放水バルブを開放スるることで消火活動化可能になります。スプリンクラー設備は配管内に加圧されている消火用水の減圧によりスプリンクラーポンプが起動する仕組みになっているので、バルブを開き放水を開始すると配管内圧が減圧されます。スプリンクラーポンプに設置している圧力スイッチが規定圧力以下になったら自動的にポンプが回りだすのでそのまま放水していると加圧された消火用水が勢いよく出てくるのです。

※消火栓設備の場合は押し釦【発信機】お押すことにより消火栓ポンプが起動する仕組みになっています。

補助散水栓は2号消火栓で使用する消火栓使用します。この2号消火栓は一人でも容易に消火活動ができるという利点があります。近年では1号消火栓でも2号消火栓と同じように1人で操作できる『易操作性号消火栓』というものが開発されています。

可変ノズル
放水ノズル

保型ホースという消火水が通る空間が予め確保された形状記憶型のホースを使用しているためネジれることがありません。そのため1人で操作することが可能になっています。ホースをそのまままっすぐに引っ張り出せばかんたんに引き伸ばすことができます。

消火栓は消防訓練を実施しない限りかんたんに操作することはできないと思います。なので補助散水栓の蓋をあければ使用方法が書いてあると思いますので

補助散水栓使用手順

  • 補助散水栓の蓋を開ける
  • ホース根元についているバルブを開放する
  • ホースを引っ張り出す
  • ノズルバルブを開き放水を開始する
  • 火元に徐々に近づきながら消火活動をする

消火活動が終わったら

消火活動が終わったらホースに付いているバルブと消火栓箱についているバルブを閉止します。閉止することでスプリンクラー配管内の圧力がポンプアップされもともとの圧力に戻ります。圧が元に戻ればスプリンクラーポンプ付近にあるポンプ停止ボタンを押せばポンプは停止します。

バルブを閉止しないままポンプを停止しようとしても配管内の圧力が戻っていないため圧力スイッチが起動したままになってしまいます。

まとめ

  • 補助散水栓はスプリンクラー設備である
  • 消火栓箱は2号消火栓を使用している
  • バルブを開放するれば加圧水が出てくる
  • 一人でも消火活動は可能
  • ポンプを停止する場合はバルブを閉止する

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