弊社には海外志向の高いインターン学生スタッフがおり彼らからもらった消防設備画像を紹介したいと思います。
主観による消防設備比較
外観上、日本の消防設備と海外のものを比較すると海外の製品はものすごくシンプルにできているというのが第一印象です。また避難に使用する誘導灯はフラッシュライトを多用し避難口へ誘導する方法が取られていることが多い印象です。
日本の場合は、ある程度大きい防火対象物になるとフラッシュライトを搭載した誘導灯を設置することがありますが、一般的ではなく基本的には搭載されていません。光誘導等は非常に効果的な誘導方法なので今後日本でも徐々に世に出てくることが予想されます。
誘導灯
避難口に設置されている誘導灯です。火災時は避難経路に煙が充満するため方向感覚が失われます。そこで誘導灯を頼りに避難することになりますが、どのような違いがあるのか見ていきます。

アメリカ合衆国の誘導灯は標識にEXITという赤文字が書かれています。サイドにフラッシュライトがついているので煙発生時はこちらのフラッシュライトを頼りにして避難することになります。
日本の製品は逃げるマーク(ピクトグラム)が描かれており表示パネルにはアメリカのように字を書くことはありません。昔、国日本でも誘導灯パネルに【避難口】と漢字で書かれた誘導灯が存在しましたが、今ではメッキリ見ることが少なくなりました。煙が発生すると文字情報を認識しにくいという理由でピクトグラムに変わりました。誘導灯のピクトグラムは日本人のデザインが世界規格に採用されているのは有名な話です。
また、日本の表示面に使用する色は緑です。緑は赤とは対称の関係にあり、炎の中でも認識がしやすいとされています。
スプリンクラー

スプリンクラのバルブです【アラーム弁】
こちらのバルブはポンプから送られてきた水を各階の分配する配管の入口に設置するものです。高い位置にバルブが設置されており、日本では人が立って操作できるように低い位置に設置されています。またバルブを簡単に閉止できないようにチェーンが巻かれています。バルフを閉じてしまうと、スプリンクラーポンプから送られてきた水が放水するスプリンクラーヘッドまでの配管経路が途絶え消火活動ができなくなります。
もう一点、メイン管から各フロアに分配するバルブ付近に逆止弁が設置されていないように見えます。日本のバルブは逆止弁が設けられており、各階に分配された水が階の入口二設置されたバルブより前側に逆流することを防ぐたの措置が施されております。
スプリンクラーヘッドの構造は基本的には同じのようです
自動火災報知設備
自動火災報知設備は外観だけではわかりませんが同じような仕組みに感じます。
煙を感知したらこのファイヤーコマンドステーションに信号が入りアラームを鳴らすと同時に、【FIRE】表示が作動します。

消火器
消火器は圧力ゲージが付いているので蓄圧式の消火器でしょうか。設計寸法以外は同じに感じます。また点検用のタグが付けられていますが日本の場合は消火器本体にステッカーが貼られ点検時に記入する方法が一般的です。点検タグは見た感じ安心感がありますが使用する際はないほうがいい気がします。
さいごに
普段見慣れないデザインなのでかっこよく感じます。実際に触ってみたいです。
普段メンテナンスしている日本製の消防設備はどのメーカーさんの製品もしっかりと作られているため安心感があります。
その他海外の消防設備を紹介しておりますのでよろしければご参照ください。
