乙6を取得しよう⑳化学泡消火器の内筒・㉑二酸化炭素充填比率 ㉒本体塗料・ラベル表示について

乙6を取得しよう⑳化学泡消火器の内筒・㉑二酸化炭素充填比率 ㉒本体塗料・ラベル表示について

今回は、泡消火器の内筒・二酸化炭素消火器の充填比率・本体の塗料・ラベル表示について書いていきます。消火器は25%以上を赤にしなければいけなかったり、消火器ラベルに記載することなど。事細かい基準がありますので順に書いていきます。

※このブログでは法令や規格などすべてを書いているわけではなく、試験に出そうな重要なところのみを独断と偏見で書いております。

乙6の学習リスト

消火器が必要になる用途と面積
地下・無窓階・3階以上の基準
消火器を何本設置するか?『単位面積』
消火器を何本設置するか?『消火器の能力単位』
消火器の付加設置が必要な場所について
消火器の歩行距離と設置する高さ
消火器の種類と適応性
火災の種類『A火災・B火災・C火災』
大型消火器について
能力単位を減らせる場合
自動車用消火器について
消火器の放射性能
使用温度・耐食・厚さ
キャップ・プラグ・パッキン
ホース・ノズル・ろ過網
安全弁・使用済表示など
携帯運搬装置・安全弁など
圧力調整器・指示圧力計『前回』
加圧源ガス・その他内部部品『前回』
⑳消火器の内筒『今回』
㉑二酸化炭素充填比率『今回』
㉒本体塗料・表示について『今回』

⑳化学泡消火器の内筒について

化学泡消火器の内筒

  • 内筒には、機能上支障のない構造及び強度を有すること
  • 外筒には充填された消火剤の液面を示す簡明な表示をすること
化学泡消火器内筒

密閉されていない内筒(封板がない)は次に適合すること

  • 消火器を30度傾けた場合において、化学薬品が漏れないものであること

転倒式の消火器の内包で自動的に蓋が落下する構造のものにあっては次に上げることによること

  • 内筒の液面表示からふた座までの距離は、内筒の内径の0.6倍以上であること
  • ふたは確実に落下するものであって、かつ、0.8mの高さから堅木の床面上に自然落下させた場合において、著しい変形その他の障害を生じないものであること。

㉑二酸化炭素消火器の充填比率

本体容器の内容積

本体に薬剤を充填する場合、使用物質によって内容積が異なります

二酸化炭素 1500c㎥以上/1Kg
ハロン1211 700c㎥以上/1Kg
ハロン1301 900c㎥以上/1Kg

二酸化炭素消火器説明画像

ハロン1211は700c㎥ 1301は900c㎥以上

ホースの試験

二酸化炭素、ハロン消火器のホースは、次の試験を行った場合、漏れ、き裂、著しい変形その他障害を生じないものでなければならない

ホースを伸ばした状態での試験

ホース試験画像

二酸化炭素消火器

16MPaの圧力を5分間加える試験

ハロン消火器

温度48℃における内部圧力の1.2倍に等しい圧力を水圧力で5分間加える試験

 
二酸化炭素消火器 16MPaを加圧 5分間
ハロン消火器 温度48℃における
内圧の1.2倍に
等しい圧力
5分間

ホースの外形の5倍に等しくホースを曲げた状態での試験

ホースを曲げた試験画像

二酸化炭素消火器

12MPaの圧力を5分間加える試験

ハロン消火器

温度48℃における内部圧力に等しい圧力を水圧力で5分間加える試験
 
二酸化炭素消火器 12MPa 5分間
ハロン消火器 温度48℃における
内圧に等しい圧力

5分間

その他

  • 二酸化炭素消火器の放射管は周囲の熱の不良導体で被覆しなければならない
  • ホーンは非吸水性で、かつ、電気絶縁性のある強靭な材料を用いて作られたものでなければならない

二酸化炭素消火器の説明画像

㉒本体塗料・表示

本体の塗料について

消火器の外面は、25%以上赤色仕上げとしなければならない。

住宅用消火器は除外されています。消火器が赤い理由はこの決まりがあるからです。シルバーの消火器があります。その場合はラベルシールが赤色で全体の25%以上になるように作られています。

表示・ラベルに記載する事項

消火器ラベル画像

  1. 水消火器、酸アルカリ消火器、強化液消火器、泡消火器、ハロゲン化物消火器、ニ酸化炭素消火器又は粉末消火器の区別
  2. 住宅用消火器でない旨
  3. 加圧式の消火器又は蓄圧式の消火器の区別
  4. 使用方法
  5. 使用温度範囲
  6. B火災又は電気火災に使用してはならない旨
  7. A火災、B火災に対する能力単位の数値
  8. 放射時間
  9. 放射距離
  10. 製造番号
  11. 製造年
  12. 製造者名
  13. 型式番号(自動車用消火器を除く)
  14. 本体容器の耐圧力値
  15. 安全弁の作動圧力値
  16. 充填された消火剤の容量又は質量
  17. 総質量(充填された消火剤を容量で表すものを除く)
  18. ホースの有効長(据え置き式のみ)

取扱い上の注意事項として次に上げる事項

  • 加圧用ガス容器に関する事項(加圧式の消火器に限る)
  • 指示圧力計に関する事項(蓄圧式の消火器に限る)
  • 標準的な使用条件下で使用した場合に安全上シしょうがなく使用することができる標準的な期間又は期限として設計上決定される期間又は期限
  • 使用時の安全な取り扱いに関する事柄
  • 点検に関する事項
  • その他取扱に注意するべき事項

ハロゲン化物消火器の表示

ハロゲン化物消火器(ハロン1301を除く)にあっては、上記の事項に加えて下記の事項を表示しなければならない ※注意は赤文字で書くこと

ハロン表示画像

消火剤の質量が4キログラム以下 横5cm以上 縦3cm以上
消火剤の質量が4キログラムを超える 横6cm以上 縦5cm以上

細かい寸法も決められております。

さいごに

ざっと消防設備士乙6試験に出そうな場所を独断と偏見でピックアップしてまとめてみました。皆様の学習の参考になればいいなと思っております。引き続き記事を書いていきますので何卒よろしくお願いいたします!

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